から食:クロレラとビタミンB12

から食

クロレラの栄養素や機能性の情報は日々増えています。それに負けずにクロレラについて書いていこうと思います。

一般的に野菜が当てはまりますが、植物性の食品はビタミンB12を含まないことが知られています。なので、完全採食のビーガン主義の方はビタミンB12が不足しないように、シアノコバラミンというビタミンB12を摂取したり、海外では注射することで補充しています。

なお、日本でビタミンB12として食品添加物、サプリメントに使用していいのはシアノコバラミンだけです。この、シアノコバラミンは天然には存在しません。

一方で天然に存在する、人で栄養素として働くビタミンB12の種類はアデノシルコバラミンとメチルコバラミン、ヒドロキシコバラミンとなります。

なお、先ほど記述したように、日本ではアデノシルコバラミンとメチルコバラミン、ヒドロキシコバラミンを食品添加物として使用することは許可されていないので、医薬部外品や医薬品のみで使用できます。なぜか、個人輸入やAmazonで販売されていますが。

調べてみると、これらのアデノシルコバラミン、メチルコバラミン、ヒドロキシコバラミン、シアノコバラミンは吸収された後の体内では同じ働きをするという情報が多く、これらコバラミンに優劣がないというのが医学や栄養学での認識のようです。どのビタミンB12を食べても体の中できちんと栄養素として働くようです。

そして、お題のクロレラの情報を調べてみると、少し前まではクロレラやその仲間のスピルリナ、わかめ、昆布などの藻類に含まれるビタミンB12は食べても吸収されにくい、シュードビタミンB12と呼ばれる変わったビタミンB12ではないかと言われていました。

でも、研究者の努力によりクロレラに含まれるビタミンB12はシュードビタミンB12ではなく、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、ヒドロキシコバラミンであることが判明するだけでなく、きちんと吸収され体内で利用されることが明らかとなっています。

そして、どうやらビタミンB12を一度にたくさん食べても全てが吸収されるわけではないようです。

なぜなら、ビタミンB12は天然に存在する量が少なく、取り入れたビタミンB12を効率よく吸収するための仕組みを生き物はもっていて、人の場合はその仕組みの部品が、約1µgのビタミンB12を約半分で埋まってしまうため、一回で1µg以上の量を食べても吸収の効率が悪くなるようです。

クロレラはビタミンB12を沢山含む食品なので、コスト良くビタミンB12を吸収するためにも、目安量を一回に飲むのではなく、複数回に分けて摂取するのが良いのかなと個人的には思っています。


あなたのからだにいい「食事」を考える情報となりますように。

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