Rで解析:マンセル・カラー・システムに触れてみませんか?「munsell」パッケージ

Rの解析に役に立つ記事

色を表記する方法にはRGBやHex表記、そして、アメリカの美術教育者であるアルバート・マンセルが作り出したマンセル・カラー・システムなどがあります。マンセル・カラー・システムの操作と等色相面の作成がラクラクなパッケージです。

マンセル・カラー・システムの表記は10の色相を基本とし、さらに10区分した100色相、これに明度が10区分と彩度の3属性で構成されています。なお、色は「色相 明度/彩度」と表記します。

・10の基本色相
 R(赤), YR(黄赤), Y(黄), GY(緑黄), G(緑), BG(青緑), B(青), PB(紫青), P(紫), RP(赤紫)

マンセル・カラー・システムは若干理解しにくいところがありますが、等色相面を確認することで理解が深まると思います。

パッケージのバージョンは0.5.0。R version 4.2.2で確認しています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

パッケージのインストール

下記コマンドを実行してください。

#パッケージのインストール
install.packages("munsell")

実行コマンド

詳細はコメント、パッケージヘルプを確認してください。

#パッケージの読み込み
library("munsell")

#マンセルカラー表記をHexカラー表記に変換:mnsl2hexコマンド
mnsl2hex("5PB 5/10")
[1] "#447DBF"

#マンセルカラー表記をプロット:plot_mnslコマンド
#背景色の指定:back.colオプション
plot_mnsl(c("5R 2/4", "5Y 7/8"), back.col = "white")

#Hexカラー表記をプロット:plot_hexコマンド
plot_hex("#23C8F5")

#補色:complementコマンド
cols <- c("5R 2/4", "5Y 7/8")
plot_mnsl(c(cols, complement(cols, fix = TRUE)))

#全ての補色を等色相面で表示:complement_sliceコマンド
complement_slice("5R")

#全ての色相を等色相面で表示:hue_sliceコマンド
hue_slice(c("5R", "5GY"))

#明度を1つ上げる:lighterコマンド
cols <- c("5PB 2/4", "5Y 7/8")
plot_mnsl(c(cols, lighter(cols)))

#明度を1つ下げる:darkerコマンド
cols <- c("5PB 2/4", "5Y 7/8")
plot_mnsl(c(cols, darker(cols)))

#彩度を2つ上げる:saturateコマンド
cols <- c("5PB 2/4", "5Y 7/8")
plot_mnsl(c(cols, saturate(cols)))

#彩度を2つ下げる:desaturateコマンド
cols <- c("5PB 2/4", "5Y 7/8")
plot_mnsl(c(cols, desaturate(cols)))

#明度と彩度を指定しカラーパレットを作成:hvc2mnslコマンド
#明度を指定:valueオプション
#彩度を指定:chromaオプション
plot_mnsl(hvc2mnsl("5BG", value = 1:9, chroma = 4, fix = TRUE))

出力例

lighter、darker、saturate、desaturateコマンドの出力例は省略しています。

・plot_mnslコマンド

plot_mnsl

・plot_hexコマンド

plot_hex

・complementコマンド

complement

・complement_sliceコマンド

complement_slice

・hue_sliceコマンド

hue_slice

・hvc2mnslコマンド

hvc2mnsl

少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!

タイトルとURLをコピーしました