サン・クロレラ研究サイト SUN CHLORELLA LAB に掲載された膨大な学術レポートを、クロレラに興味を持つ読者向けにわかりやすく整理しました。
SUN CHLORELLA LABとは
SUN CHLORELLA LAB は、株式会社サン・クロレラ研究開発部が運営する研究ポータルで、クロレラを中心に健康素材の学術データを公開しています。2000年代初頭から現在まで200件以上の研究発表・論文要約が掲載され、動物実験・臨床試験・基礎化学分析など多角的な研究が蓄積されています。
研究テーマ別まとめ
① 心血管・代謝
動脈硬化、血圧、糖尿病モデルでのインスリン抵抗性など、クロレラは NO 産生や抗酸化能の向上を通じて血管機能にプラスに働く報告が複数あります。最新ラット研究に加え、ヒト中高年を対象に baPWV（脈波伝播速度）が低下した臨床試験も掲載。
② 運動パフォーマンス
クロレラは必須アミノ酸、鉄、ビタミン B 群が豊富で、持久系アスリートの VO₂max 向上や疲労時の抗酸化防御（女子剣道選手での唾液抗酸化能保持）などの研究。
③ 妊娠・女性の健康
妊婦の貧血・炎症・腸内環境を改善する可能性が示唆されており、ビタミン B12・葉酸の供給源としても注目されています。低度炎症に対するランダム化試験のほか、母乳中ダイオキシン濃度を低下させた 研究。
④ 消化器・腸内環境
40 名の便秘傾向女性を対象とした RCT では、クロレラ摂取により腸内代謝物プロピオン酸が不足している人ほど増加し、排便回数や血中葉酸とも関連した研究。
⑤ 免疫・抗炎症
クロレラは高極性スフィンゴ脂質や糖脂質を豊富に含み、これらが大腸炎モデルで炎症を抑制することが示されています（J Nutr Sci Vit, 2022）。早期研究では IgA 分泌促進・抗炎症作用など免疫関連の研究が多数。
研究でわかった「摂り方」のヒント
- 健康維持目的なら 3–6 g/日（粒で 15–30 粒程度）が多くの臨床試験で用いられた量。
- 運動前後に摂ると VO₂max や抗酸化能の指標が向上した報告がある。
- 食物繊維・ビタミン B12・葉酸補給源として、野菜不足が気になる若年層や妊婦の栄養ギャップを補完できる可能性。
- 腸内細菌叢によって効果が異なるため、個々の腸内環境に合わせた継続摂取がカギ。
まとめ & 今後の展望
クロレラは単なる「緑のスーパーフード」を超え、心血管・代謝から腸内環境、妊娠期の健康サポートまで多面的な可能性を示しています。とはいえ、多くの試験は小規模または動物実験であるため、大規模ヒト試験の蓄積が今後の課題です。最新情報は SUN CHLORELLA LAB で随時公開されていますので、興味のある研究をぜひ原著でチェックしてみてください。
あなたのからだにいい情報となりますように。
