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から食:クロレラの栄養学的な良さって何? ~豊富な栄養素と健康効果~

クロレラは、太古から地球上に存在すると考えられている淡水性プランクトンの一種です。 顕微鏡で見ると緑色の球形をしており、直径はわずか2~10マイクロメートルほどです。小さな体ですが、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、様々な栄養素が豊富に含まれており、健康食品として注目を集めています。

世界的な食糧危機の真っただ中であった1950年代初頭には、クロレラを食料源として利用しようという動きが始まり、栄養価の高さが評価されました。クロレラは太陽の光を利用した光合成で、自ら栄養素を作り出すことができるのが特徴です。その成長速度は他の植物と比べて非常に速く、驚異的な生命力を持っています。

今回は、クロレラが持つ豊富な栄養素と、健康との関わりで研究されていることを紹介します。なお、クロレラは一般の食品で、病気の治療や予防を目的としたものではありません。

クロレラに含まれる栄養成分

クロレラは約60%がタンパク質で構成されています。これは植物性タンパク質としては非常に高い含有量です。さらに、クロレラには9種類の必須アミノ酸すべてがバランス良く含まれています。必須アミノ酸はヒトでは合成できないため、必ず食事から摂取する必要があります。そのため、クロレラはこれらの必須アミノ酸を効率良く摂取できる優れた食品と言えます。特にベジタリアンやビーガンの方にとって貴重な栄養源です。

タンパク質以外には、ビタミン、ミネラル、食物繊維、葉緑素、不飽和脂肪酸など、様々な栄養素が含まれています。特に注目すべきは、ビタミンD2、ビタミンB12、葉酸、鉄分など、不足しがちな栄養素を豊富に含んでいる点です。

そして、脂質は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の両方が含まれています。飽和脂肪酸は、体内でエネルギーとして使われやすい脂肪酸ですが、摂りすぎると健康に悪影響を与える可能性があります。

一方、不飽和脂肪酸は、細胞膜の流動性や柔軟性を調節するなど、細胞の健康に良い影響を与える脂肪酸です。

クロレラは、細胞の健康に影響する多価不飽和脂肪酸のn-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸の両方が含まれており、n-3系脂肪酸はα-リノレン酸、n-6系脂肪酸はリノール酸が代表的なものです。これらの必須脂肪酸は、体内で合成できないため、必ず食事から摂取する必要があります。

最後にクロレラには「クロレラ成長因子(CGF)」と呼ばれる独自の成分が含まれています。CGFは、クロレラを熱水で抽出して得られる核酸やアミノ酸の複合体で、細胞の成長との関わりが研究されてきた成分です。CGFは他の高等植物には含まれていない、クロレラだけが持つ貴重な成分です。

栄養素含有量(例)特徴
タンパク質2g/3g必須アミノ酸すべてを含む、重量の60%を含む
ビタミンA3120IU/3g目の健康維持
ビタミンC79mg/3g肌の健康維持
ビタミンD224mcg/3g植物性食品には珍しい、骨の健康
ビタミンB120.6mcg/3g植物性食品には珍しい、赤血球生産に必須
鉄分6mg/3g貧血予防
マグネシウム10mg/3g
カリウム20mg/3g
クロロフィル90mg/3g抗酸化作用
ルテイン5.76 mg/3g目や脳の健康維持
食物繊維整腸作用
CGF表記しているHPはなしクロレラ独自の成長因子

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クロレラについて研究されていること

クロレラに含まれる様々な栄養素について、健康との関わりを調べた研究が報告されています。以下はいずれも「そういう報告がある」という段階の話で、食べれば同じことが起きると約束するものではありません。

1. 心血管との関わり

クロレラの摂取と、血圧やコレステロール値との関わりを調べた研究が報告されています。ただし、人数の限られた研究が多く、結論が出ているわけではありません。血圧やコレステロール値が気になる方は、まず医療機関で相談してください。

2. 抗酸化作用

クロレラには、葉緑素、ビタミンE、ルテイン、β-カロテンなど、抗酸化の働きが知られる成分が含まれています(ビタミンCはほとんど含まれていません)。これらの成分は、体内の活性酸素との関わりが研究されている成分です。活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や動脈硬化と関わることが知られています。

3. 免疫との関わり

クロレラと免疫との関わりは、古くから研究されてきたテーマです。ある研究では、クロレラを摂取することで、ナチュラルキラー細胞の活性やインターフェロンの産生が高まったことが報告されています。ナチュラルキラー細胞は、ウイルスに感染した細胞などを攻撃する免疫細胞です。インターフェロンは、ウイルス感染から体を守る働きをするタンパク質です。ただし、これらの報告は、食品として食べることで病気を防げるという意味ではありません。

4. 運動との関わり

クロレラは、運動能力の向上にも役立つ可能性があります。ある研究では、クロレラを摂取することで、最大酸素摂取量が増加することが報告されています。最大酸素摂取量は、持久力の指標となるもので、クロレラは持久力の向上に役立つ可能性があります。

5. 腸内環境との関わり

クロレラに含まれる食物繊維は、腸内環境との関わりが調べられています。人を対象にした研究では、お通じの回数や、腸内細菌がつくるプロピオン酸との関わりが報告されています。ただし、結果には人による違いがあることも合わせて報告されています。

6. 有害物質との関わり

クロレラに含まれる葉緑素や食物繊維が、腸内で有害物質と結びつくかどうかを調べた研究があります。「デトックス」という言葉で語られる部分ですが、人で確かめられたといえる段階ではありませんので、そこは差し引いて読むのがよいと考えます。

7. カビ毒との関わり

最近の研究では、クロレラが体内のカビ毒と結びつき、排出を促すという報告が出ています。カビ毒は、穀物などに発生したカビが作り出す毒素で、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。麻布大学とユーグレナ社の共同研究として報告されたもので、クロレラの新しい研究テーマとして注目されています。

8. その他に研究されていること

その他にも、赤血球をつくる栄養素、アレルギー、疲労、肌との関わりなど、さまざまなテーマで研究がおこなわれています。

まとめ

クロレラは、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、様々な栄養素を豊富に含む、栄養価の高い食品です。特に、必須アミノ酸、ビタミンD、ビタミンB12、葉酸、鉄分など、不足しがちな栄養素を効率良く摂取できる点が魅力です。そして、抗酸化や免疫、腸内環境、血糖値やコレステロール値との関わりなど、さまざまなテーマで研究が続けられている食品でもあります。ただし、クロレラは一般の食品で、機能性表示食品でも特定保健用食品でもありません。ビタミンKを多く含みますので、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方は特にご注意ください。通院中の方や薬を飲んでいる方、妊娠中の方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談のうえでお試しください。

あなたのからだにいい情報となりますように。

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