クロレラって何だろう?
健康食品の王様『クロレラ』に興味をもったので調べてみました。名前は知っているけれど、実際のところ何者なのかは知らない。そんな素朴な疑問から、発見のいきさつと食材としての特徴をまとめています。
クロレラの発見
クロレラは赤血球よりも小さい、単細胞の植物(緑藻)です。大きさは直径がおよそ2〜10μmで、多くは数μmしかありません。最初の発見は顕微鏡が実用的になってきた1890年で、オランダの微生物学者バイエリンク(M. W. Beijerinck)が純粋培養に成功し、名前を付けました。顕微鏡が無ければ見ることができませんので、人が知ってからの歴史はまだ130年ほどです。
名前の由来は、ギリシャ語で緑をあらわす「chloros」と、ラテン語で小さいものをあらわす「-ella」の組み合わせです。そのまま「小さな緑のもの」という意味になります。
では、クロレラが地球にいつから存在しているのかを調べてみると、20億年以上前などと漠然としたものから、ある種のクロレラは遺伝子を解析することで5億4千年前と特定しているものもあり、人が認識できなかっただけで太古より存在していたのは間違いが無いようです。また、クロレラは発見されてから多くの研究対象となっていて、光合成のモデル植物としてノーベル賞を受賞した研究の材料にもなりました。植物が二酸化炭素を取り込んで糖に変えていく道すじ(カルビン回路)を解き明かした研究で、1961年にノーベル化学賞が贈られています。日本では戦後の食料不足を背景に東京大学で大量培養の研究がおこなわれ、1951年に成功しています。
クロレラの特徴
どうやら、最大の特徴は同じ小さな単細胞植物やトマトやニンジンのような野菜、そして、その他植物のなかでもタンパク質の含有量が高いことがあげられます。乾燥した状態でおよそ半分から6割がタンパク質で、植物性の食品素材としてはかなり多い部類に入ります。また、クロレラは他の植物と違い、根や葉、そして果実を付けず、1つの細胞で生きている植物で、栄養素の運搬もなく自身で完結している小さな単細胞植物なので、本当の意味でまるかじりができる植物です。代表的な栄養素を調べてみると、葉酸やビタミンB12、各種アミノ酸も含まれていて生きて行くのに必要な栄養素は一通り揃っています。(まあ、単細胞なので当たり前ですが・・・)また、細胞分裂も早いようで、C.G.F(クロレラ・グロース・ファクター)と呼ばれる熱水抽出物を取り出すことができ、核酸やアミノ酸などが含まれているとされています。
「まるごと食べられる」という考え方
魚を頭から尾まで、野菜を皮ごと。食べ物を部分ではなく全体でいただく考え方を一物全体食といいます。クロレラは細胞1つで完結している生き物ですので、粉にしたり粒にしたりしても、その生き物を丸ごと食べていることになります。特定の栄養素を1つだけ取り出したサプリメントとは、この点が違います。
ただし、クロレラの細胞壁は硬く、そのままでは消化しにくいという性質があります。そのため、市販されている製品の多くは細胞壁を砕いたり、ひび割れを入れたりする処理をしています。製品を選ぶときは、この処理についての説明があるかどうかが1つの目安になると考えます。
食べるときに気をつけたいこと
クロレラは食品です。病気の治療や予防を目的としたものではありませんので、まずは日々の食事があって、そこに足すものだと考えています。また、クロレラにはビタミンKが多く含まれます。血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方は、その働きに影響することがありますので、通院中の方や薬を飲んでいる方、妊娠中の方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談のうえでお試しください。
素朴な疑問、クロレラって何をまとめてみました。
あなたのからだにいい「食事」を考える情報となりますように。