パッケージ作成以外になかなか使用されない、Rの警告メッセージ。警告メッセージ制御にはwarningやmessage,tryコマンドがあります。
これらのコマンドを利用してもいいのですが、手軽にメッセージやエラー数を把握できるコマンドが収録されている「reportr」パッケージの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ちょっとした工夫で、作業効率を改善できるかもしれません。
パッケージバージョンは1.3.0。実行コマンドはwindows 11のR version 4.1.2で確認しています。
パッケージのインストール
下記、コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール
install.packages("reportr")
実行コマンド
詳細はコメント、パッケージのヘルプを確認してください。
#パッケージの読み込み
library("reportr")
#OLオブジェクトには下記のlevelを設定できます
#Debug, Verbose, Info, Warning, Question, Error, Fatal.
setOutputLevel(OL$Info)
#メッセージを表示するreportコマンド
report(Info, "メッセージの表示")
#INFO: メッセージの表示
#Warning levelに対応したfalgコマンド
###データ例の作成####
TestData <- sample(1:100, 500, replace = TRUE)
#偶数の数をチェック
for(n in seq(TestData)){
if(TestData[n] %% 2 == 0){
flag(Warning, "個の偶数があります")}
}
reportFlags()
#WARNING: [x251] 個の偶数があります
#以下と同じ結果
sum(TestData %% 2 == 0)
[1] 251
#質問をコンソールに表示askコマンド
name <- ask("からだにいいもの?")
#質問が表示されるのでRを入力
QUESTION: からだにいいもの? R
report(OL$Info, "やっぱり #{name} ですか?")
#INFO: やっぱり R ですか?
少しでも、あなたの解析が楽になりますように!!