Graveyard Keeper 2 はどんなゲーム? 解剖するか、埋めるか、ゾンビにするか
八年かけて世界を滅ぼした男が、審問会の地下牢で目を覚まします。 鎖を外してくれるのは妖精で、条件は「世界を救うこと」です。ここから物語が始まります。
Lazy Bear Games の前作『Graveyard Keeper』で墓地を切り盛りしていたあの墓守が、今度は異端審問官として町を建て直す続編です。
Steamストアページからの情報もまとめると、
- 本業は前作と同じ。死体を解剖して素材を取り、残りを埋める。赤い髑髏と白い髑髏の評価もそのまま
- 死体の使い道が増えた。素材にするか、良い墓にするか、ゾンビにするか。同じ1体を奪い合う
- 進行の軸が3本ある。設計図を開ける技術ツリー、行動そのものが経験になるインスピレーション、人物ごとに枝分かれするクエスト
- 戦闘が本格的に入った。部隊を置いて拠点を守る、制限時間つきの防衛戦
- 日本語対応。インターフェースと字幕は日本語、音声は英語のみ
この記事は無料で配信中の体験版からの推測です。 体験版は製品版の序盤そのもので、セーブデータはそのまま引き継げます。
Graveyard Keeper 2の製品版が楽しみです。

1. 墓守はどこへ行ったのか
前作の主人公は現代からこの世界に飛ばされてきた男でした。 本作はその続きで、彼が世界を滅ぼした後から始まります。

目を覚ました地下牢は審問会の施設です。 妖精のソウルが片方の鎖だけ外してくれますが、二本目は外せません。 この世界にもう信仰が残っていないからだそうです。
相棒はすぐ見つかります。喋る髑髏のラリーです。 十年近く同じ牢で「ルームメイト」をやっていた間柄から始まります。

会話はずっとこの調子です。深刻な場面でも誰かが茶々を入れる。 前作の空気が好きだった人はそのまま入れます。
前作を遊んでいない人向けの回想も入ります。

2. 本業は変わらない。1体の死体をどう使うか
ここが本作の特徴です。
死体には赤い髑髏と白い髑髏の数が付いています。 そのまま埋めれば良い墓になりますが、解剖台に載せて臓器を取り出せば素材が手に入ります。 取り出した分だけその死体の評価は下がります。

上の2枚は同じ死体の前と後です。脂肪をひとつ抜いただけで赤い髑髏が1から0になりました。 部位の枠が「?」に戻っているのは、その部位をまだ研究していないからです。 臓器には一つずつ「研究する」という項目があり、調べないと正体が分かりません。
埋めたあとも作業は続きます。墓には墓石と柵を足せて、そのぶん評価が上がります。

本作ではここに三つ目の使い道が加わります。死体をゾンビとして復活させる道です。 ゲーム内のテキストには「死体の質がいいほど良いゾンビができる」と書かれています 。
1体の死体を素材と墓の評価とゾンビの質で奪い合います。 前作の「解剖するか、綺麗に埋めるか」という二択を一段深くしています。
ただ、体験版ではゾンビの作成まではたどり着けていません。
3. 進行の軸が3本ある
技術開発ツリー ― 設計図を開ける

体験版で並んでいた系統は5つ(建物・冶金・農業・解剖・料理)。 ポイントは3色あり、ノードごとに必要な色と数が違います。
ノードを開くと設計図が出てきます。上の画面では「設計図:道具棚」に対して、 それを作れる設備(木工用の作業台Ⅰ/Ⅱ、石工の作業台)と必要な材料が並んでいます。 技術を取ると作れる物が増えます。
面白いのは右側です。人物の顔と数字(40)が条件になっているノードがあります。 ポイントを貯めるだけでは開かない技術もあります。
インスピレーション ― やった行動が経験になる

こちらは前作に無い仕組みです。左に並んでいるのが条件で、たとえばこうです。
| インスピレーション | 条件 |
|---|---|
| 最後の敬意Ⅰ | 死体を埋める |
| すりⅠ | 死者が必要としなくなったものを取る |
| ボトルテスターⅠ | (0/15) |
| おおらかタイプⅠ | ビールでも飲む?(0/3) |
| 研究者Ⅰ | 研究テーブルでオブジェクトを調べる |
| 錬金術師Ⅰ | ポーションを作る |
条件を満たすと「手に入れる」が押せるようになり、右のパークの樹に使えます。 遊び方がそのまま強化になるので、寄り道が無駄になりません。
クエスト ― 人物ごとの木になっている

クエスト一覧が箇条書きではなく、人物の顔をノードにした樹です。 済んだところに✓、まだ会っていない相手は「?」。 誰を進めると誰に繋がるのか一目で分かります。
4. 習熟度は分野ごと

キャラクター画面には分野ごとの習熟度が並んでいます。 足りないと作業を断られ、「習熟度が足りない」と言われます。
道具にも段階があります。同じ「クギ」でも作れる場所が 「木の打ち付け台」「鉄床」「鋼床」と分かれていて、設備を上げないと手が出ない物が出てきます。
5. 戦闘は「時間内に拠点を守る」形

自分で斬り合うのではなく、指定されたエリア範囲に部隊を置いて戦い、街を守ります。
画面上部に部隊が2列(Ⅰ・Ⅱ)、それぞれの兵力がゲージで出ています。 中央に残り時間、右に押さえている拠点の数(画面では2/2)。 通りをゾンビの列が降りてきて、旗の立った地点で押し合いになります。
前作に戦闘はほぼ無かったので、ここは新要素です。
6. ゾンビとベルトコンベアはどこまで遊べるか
ストアページの売り文句は「生産を自動化」「アンデッドの軍隊を指揮」です。 体験版で確かめられた範囲を正直に書きます。
- 「ゾンビ助手」は技術ツリーにあり、体験版で解放できました(建物系統の序盤)
- 実際にゾンビを働かせるところまでは到達していません
- ベルトコンベアのノードはまだ確認できていません
- ゲーム内のテキストによれば、ゾンビの復活には専用の場所と材料が要り、それ自体が大きな課題になっています
自動化が目当てで買うなら、体験版だけで判断しない方が安全です。 逆に言えば体験版で遊べるのは「墓守の仕事」と「防衛戦」までで、それだけでも3〜4時間ぶんの手応えがあります。
7. 日本語について
インターフェースと字幕は日本語です。フルボイスは英語のみで、音声は全部で4,720行あります。 訳は自然で、読んでいて引っかかるところはほとんどありませんでした。
このゲームは公式に言語Modを受け付けています。
- ゲーム中に Shift+F10 を押すと雛形のフォルダが作られる
strings.csvに訳文を書いて置くと、言語選択に自分の言語が並ぶ- 未翻訳の行は自動で書き出されるので、どこが残っているか分かる
- 一部だけ訳す(メニューだけ訳して会話は英語のまま、など)ことも想定されている
- Steam ワークショップからの読み込みにも対応
ここまで整えてあるタイトルは珍しいです。
8. 体験版で遊べる範囲

公式の案内は「物語の序盤から「街」が登場するところまで」「約3〜4時間」。 地下牢からの脱出、下水道、防衛戦、村の人々との顔合わせ、墓地と死体安置所での仕事まで進みます。
製品版を買えば体験版のセーブデータをそのまま引き継げます。 先に触っておいて損はありません。
9. 基本情報
| タイトル | Graveyard Keeper 2 |
| 開発 | Lazy Bear Games |
| 販売 | tinyBuild |
| 発売日 | 2026年9月23日 |
| 価格 | ¥2,800(発売前の予約は20%OFFの¥2,240) |
| 対応言語 | 日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語ほか全11言語(音声は英語のみ) |
| 体験版 | 無料。約3〜4時間。セーブデータは製品版に引き継げる |
| ストア | Steam(store.steampowered.com) |
まとめ
- 死体1体を素材と墓の評価とゾンビで奪い合う。前作の二択が三択になった
- 進行の軸は3本。技術ツリー(設計図)、インスピレーション(行動が経験)、人物ごとのクエストの樹
- 技術には人物の評価が条件のものがある。ポイントを貯めるだけでは開かない
- 戦闘は部隊を置いて拠点を守る形。前作には無かった要素
- 自動化とゾンビ運用は体験版では入口までしか見えない
前作が好きだった人には迷わず勧められます。 前作を知らない人でも、体験版が無料で3〜4時間あるのでそこで判断できます。
誰かの何かの役に立ちますように。