結果のファイルがどこに出力されるか不明でしたので、紹介を躊躇していました。やっと、判明しましたので紹介します。現在のバージョンも使用できますが、バグが治れば更に使い勝手が良いものになると思います。
パッケージヘルプやgithubの説明ページにはレポートのhtmlファイルとマークダウンのRmdファイルは作業フォルダに出力されるとあります。しかし実際は、パッケージのライブラリフォルダ、marketRフォルダのAutoReportフォルダ内に出力されます。
・githubパッケージページ
https://github.com/fmikaelian/marketeR
ディフォルト設定でRを使用されている方の出力先は以下となります。ユーザー名の箇所は自身の環境に合わせてください。
Windows:C:\Users\ユーザー名\Documents\R\win-library\3.2\marketeR\AutoReport
Mac:/Users/ユーザー名/Library/R/3.2/library/marketeR/AutoReport
また、本パッケージはpandocやknitパッケージを利用してマークダウン後にhtmlのレポートを作成します。手軽に環境を整えるためにも、RStudioから利用することをオススメします。一度、環境を整えてしまえば、大幅な作業効率の向上が望めます。
一部データを隠していますが、出力結果の画像を例に紹介します。
なお、利用に必要なGoogleAnalyticsのクライアントIDやクライアントシークレット、RStudioのインストール、マークダウンは下記の記事や書籍が参考になります。
・クライアントIDやクライアントシークレットの参考
https://www.karada-good.net/rgoogleanalytics/googledevelopersconsole/
・RStudioのインストール参考
https://www.karada-good.net/analyticsr/r-228/
・マークダウンを学ぶのにオススメの書籍
書籍名:ドキュメント・プレゼンテーション生成 (シリーズ Useful R 9)
著 者:高橋 康介
価 格:3,672
発売日:2014/06
出版社:共立出版
バージョンは0.1.0。実行コマンドはR version 3.2.2で確認しています。
パッケージのインストール
下記コマンドを実行してください。
#パッケージのインストール
install.packages("marketeR")
実行コマンド
詳細はコメント、パッケージヘルプを確認してください。FaceBookのレポートも出力できるようですが、FaceBookを使用していないので紹介しません。また、実行時に必要なパッケージがないとエラーが表示された場合は、表示されたパッケージを追加してください。
#パッケージの読み込み
library("marketeR")
###解析準備:Google Analyticsとの連携設定#####
#クライアントIDを設定
client.id <- "クライアントID"
#クライアントシークレットを設定
client.secret <- "クライアントシークレット"
########
#トークンファイルの取得:Authコマンド
#注意:ここの引数名を変更するとコマンド実行にエラーとなります
token <- Auth(client.id, client.secret)
#トークンファイルの更新確認:ValidateTokenコマンド
#期限が切れている場合は新規に取得します。
ValidateToken(token)
Access Token successfully updated
#トークンファイルの保存:saveコマンド
#tcltkパッケージを利用
library("tcltk")
#保存場所を取得
SavwWd <- setwd(paste(as.character(tkchooseDirectory(title = "保存場所を選択"), sep = "", collapse ="")))
#保存
save(token, file = paste0(SavwWd, "/GA.Token"))
###参考:保存したトークンファイルの利用方法#####
#トークンファイルがあれば解析準備:Google Analyticsとの連携設定の操作は必要ありません
#パッケージの読み込み
library("marketeR")
library("tcltk")
#トークンファイルの読み込み
load(paste0(as.character(tkgetOpenFile(title = "GA.Tokenファイルを選択",
filetypes = '{"GA.Tokenファイル" {".Token"}}',
initialfile = c("*.Token")))))
#トークンファイルの更新確認
ValidateToken(token)
Access Token is valid
######
###レポートの出力コマンド#####
table.idの確認:GetProfilesコマンド
#Google Analyticsのプロファイルidとなります
GetProfiles(token)
#期間を指定しレポートを取得:AutoReportコマンド
#table.idにはGetProfilesコマンドで確認したidを入力
AutoReport(start.date = "2015-01-01", end.date = "2015-07-30", table.id = "ga:解析対象のid")
出力例
ダンまちの継続的な人気に驚きです。
アニメ「シャーロット」と夏休み効果で8月はアクセスが多かったです。少しでも、あなたのウェブや実験の解析が楽になりますように!!